『田向のパッシブソーラーハウス』工事日報14日目・1階構造木部組立
『田向のパッシブソーラーハウス』工事日報14日目・1階構造木部組立
本日より工事再開です!業界の仲間にも聞いてみましたが八戸は現在どこも大工さんが不足状態のようです。
今日は1階の構造木部の組立が行われました。
朝10時ちょっと前に現場に行った時には、柱があらかた建て終わっていました。
柱と柱の上をつなぐように、まずは外周部の細い梁(胴差)が組まれてゆきます。
マイホームデザイナーで作った完成予想図や建物の説明を書いたいつもの看板も設置完了。
A3用紙にインクジェットプリンターで出力したものをラミネートして4枚重ねただけのものですがなかなか立派に見えます^^
説明文の内容は
超断熱パッシブソーラーハウス仕様!
この建物は冬期の日射を南側の大開口窓面からふんだんに取込み、夏期の日射は深くせり出したひさしによって防ぐ工夫がされたパッシブソーラーハウスです。
冬期は暖房をしなくても、外気温より10度以上高い室温を確保することができます。
地域型住宅ブランド化事業補助金対応住宅!(Q1.0住宅&長期優良住宅)
この住宅は国交省の地域型住宅ブランド化事業に採択された青森県南部地域型住宅『地震と寒さに強い家』の仕様規定に基づいて建てられた長期優良住宅で、国交省からの補助金120万の交付が決定しています。
『地震と寒さに強い家』では、長期優良住宅の基準である耐震等級2よりさらに高い耐震等級3とし、また断熱性も基準のQ値1.9よりさらに厳しいQ値1.6以下とすることを必須としています。
(この住宅ではさらに推奨項目のQ値1.4以下をクリアしています。暖房用のエネルギーは長期優良住宅で必要な基準の半分以下になります。)
こんな感じ^^
外周部の細い梁が組み上がると、今度は床や2階の壁を支える太い梁が掛けられてゆきます。今回も何箇所か、すごく太い梁が入ります。
ちゃんと構造計算判定を行った住宅の構造は、細い梁はより細く、太い梁はより太く、な感じになります。
ここはリビング上の吹抜け部分。もちろん吹抜け部分は床がありませんが、構造的にあまり弱くならないように設計しているため、4周に極太の梁が入っています。
すごく丈夫そうに見えますね^^
最後に、床板のつなぎ目を支える梁が設置されてゆきます。
1階構造木部の荒組みが終わった状態で、お昼になりました。
夕方現場に戻ると、1階の柱に斜めの控え板(仮筋交い)が取り付けられていました。
柱がまっすぐに立つように調整を行い、その状態で動かないように固定をしています。
さらに梁と梁は金具で固定を行ってゆきます。
吹抜け部分のコーナーには、斜め材(火打ち梁)が取り付けられていました。この部分は構造材をそのままあらわします。
梁同士の接合には羽子板ボルトを取り付けてゆきます。羽子板ボルトは見た目通り羽子板に似た金物で、梁が離れて外れてしまうのを防止する金物です。
続いて、2階の下地合板を張ってゆきます。2階の梁は、階段や吹抜けを除いてすべての面に24ミリの厚い構造用合板を直接打ち付け、水平剛性を確保します。
柱部分を切り欠いて加工した構造用合板を梁に乗せ、釘打ち機で仮止めしてゆきます。床下地合板はかり床も兼ねているので、2階の構造を組む前にすべて敷きこんでしまいます。